私は若い頃からかなりのお酒好きで、お恥ずかしい話それこそ浴びるように飲んでいた時代もありました。「酒は百薬の長」などと言う言い伝えを免罪符に、失敗も数知れず‥
しかし、近年の研究ではアルコールの弊害は明らかになるものの、健康効果に対しては疑問視されるようになってきました。飲酒習慣が始まったのがおよそ1万年前からだと言われていますし、260万年とも言われている人類の長い歴史から見れば、まだまだ最近のことでしょう。
そういった意味でも、パレオダイエット自体は飲酒を推奨していません。もともとお酒を飲まれない方はそのままで、この機会に禁酒できる方はチャレンジしてみるのも良いと思います。
この章は私のようなお酒好きに向けて書きました。適度な飲酒はリラックスやストレス発散にも役立ちますし、お酒の中にはポリフェノールなどの微量栄養素を含んでいる物も多いので、無理のない範囲で上手く付き合っていきましょう。
ゆるパレオダイエットについてはこちら→https://saharatubame.com/really-effective-diet/
オススメのお酒ランキング
ここではポリフェノールなどの栄養素の量とカロリーの低さから、お酒の種類をわかりやすいようにSからDまでにランク付けしてみました。好みもあると思いますが、できるだけ上位のランクを飲むようにしてください。
ちなみに普段の晩酌は赤ワインとハイボールが定番。飲み会でチートデイの時にはいまだに羽目を外して飲み過ぎを後悔することも‥
Sランク
赤ワイン
Aランク
ブランデー、ウィスキー
Bランク
白ワイン、ビール、日本酒
Cランク
焼酎、ジン、テキーラ
Dランク
カクテル、酎ハイ、サワー
S、Aランクはポリフェノールや抗酸化物質が多く比較的カロリーの少ないお酒なので、普段の晩酌にはこのあたりが良さそうです。Bランクは抗酸化物質は多いものの糖質とカロリーが高いのでほどほどに。Cランクは割るものによりますし、Dは清涼飲料水と変わらないくらいの糖分の多さで栄養素も少ないので、できれば避けましょう。
体に負担をかけない飲み方のポイント
お酒の種類に気をつけたら、あとは飲み方ですね。主なポイントは3つです。
1.飲み過ぎないこと
個人の体質にもよりますが、いくら栄養素の多いお酒を選んだとしてもアルコールは体に負担をかけるものです。一日の目安として、純アルコール換算で20g〜40gを心がけましょう。
具体的に言うとワインはハーフボトル、ウィスキーはダブルで2杯、日本酒2合、ビールはロング缶2本といったところですね。女性はもっと少なめでもいいかもしれません。
2.チェイサーなどの水分をたくさん摂ること。
アルコールは利尿作用があり脱水状態になりがちですし、分解のために大量の水分が必要です。口寂しくて飲み過ぎてしまうこともあるので、酒量を抑える意味でも意識して水分を摂りましょう。ジュースやお茶ではなく、お水か無糖の炭酸水がベターです。
3.おつまみに気をつけること
アルコールから胃壁を守るためにも、吸収を遅くするためにも、おつまみは必ず食べましょう。おすすめは肝臓のダメージを和らげると言われている乳製品やタンパク質が摂れる肉魚、微量栄養素の豊富な野菜です。
スナック菓子などの加工食品と酸化した揚げ物、アルコールの組み合わせは体へのダメージを増加させるので、できるだけ避けてくださいね。
まとめ
大切なことなので繰り返しになりますが、長い人生、我慢ばかりのダイエットは続きません。最初から満点を目指さずに、自分が一番やりやすい形で続けていきましょう。
最低限のルールさえ守れれば、ゆっくりでも確実に成果は出てきます。ダイエットを続けながらも美味しいお酒と料理が楽しめるのは、まさにゆるパレオならではだと思います。